女性は配付された番号にかける

テレクラは店舗を構え、男性が入店する。男性は女性からの電話を待つ。女性は配付された番号にかける。気の合ったもの同士が店外で会うというシステムを提供した。テレクラの第一号店は一九八五年、東京。新宿歌舞伎町にできたと言われている。それ以前にも「デートクラブ」や「メル友愛人クラブ」という、「匿名の他者」との出会いを求めるシステムがなかったわけではなかったが、恋愛対象との出会いを気軽に求めるような、現在の「無料逆援出会い系サイト」と同じような機能はなかった。テレクラの誕生で、日常的には出会うはずもない「匿名の他者」に意図的なアクセスが可能となった。しかも電話というメディアということもあり、話すだけなら瞬時に「出会う」ことが可能で、特別なテクニックは必要ではない。だが一方で、テレクラは「性非行の温床」として社会の「陰」と捉えられてしまう。テレクラでの出会いは実際には話すだけが目的というように、必ずしも性交渉をするとはかぎらない。しかし、非日常的な出会いの場は、性交渉の相手を探す場というイメージを作り上げ′一。